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園長便り2024-17

2025.01.20

「未知へのチャレンジ」

園長:中村貫太郎

 冬休み中に皆さんはどのような体験をされたでしょうか。故郷へ帰省したり、温泉やスキーに行った方もいることでしょう。園児からは「かまくらの中でご飯を食べた」という話も聞こえてきました。それぞれに、普段は体験できない楽しみがあったようです。

 私も普段は体験できない、キムチ作りを目の前で見る機会がありました。講師は羅先生のお義母様で、本場韓国のキムチ作りでした。その中で興味深かったのは、キムチの素となるヤンニョム作りで、昆布と椎茸と長ネギで出汁を取った汁にもち米糊(白玉粉を水に溶いたもので代用)を混ぜることでした。

もち米糊は白菜にヤンニョムをしっかりつける接着剤の役割をするということで、参加者からは「あー、なるほどー」と納得する声が聞こえてきました。私も以前、指人形を製作した時に、障子紙を貼るための小麦粉糊を作ったことを思い出しました。料理にも工作的な発想があることは新たな発見でした。

また参加者の一人が、自作した大根の酢漬けにヤンニョムを混ぜたらどうなるか試してみたいということで、実験がおこなわれました。結果は大成功で、カクテキとはひと味違う美味しい大根のキムチになり、羅先生も絶賛していました。未知なるものを知ろうとするチャレンジには失敗も伴いますが、成功した時の喜びは格別ですね。

幼稚園でも3学期の活動の中で、未知なるものを知り、そこから新たなものを作り上げる体験をしてもらえたらと思います。