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園長便り2024-21

2025.03.14

「少しずつ」

園長:中村貫太郎

今年度も残すところわずかとなりました。雪解け水が大きな水溜りになっているのを見ると、少しずつ春が近づいてきたことを感じます。

 この1年間、行事や園生活を通して園児たちはたくさんの学びと成長を重ねて来ました。年少児は親から離れるところから始まり、少しずつ身の回りの事を自分でやることができるようになりました。年中児は約束やルールを守り友達と協力していくことに、年長児は自分の考えを相手に伝えたり、相手の話を聞いたりして更に難しい事へチャレンジしていきました。

 その全てが成功したわけではなく、失敗に終わったこともありますが、失敗が無意味かといえばそんなことはありません。失敗もまた、学びの一つです。サナギがチョウに完全変態するように、子どもはある日突然、大人に変身するわけではありません。成功と失敗から試行錯誤を繰り返し、少しずつ成長していくのです。

 年長児は4月から新たな一歩を踏み出すことになりますが、これまで学んだことを糧にして歩んでほしいと思います。聖書には次のような言葉があります。

「あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。」詩篇119の105

神さまは聖書の言葉を通して歩むべき道を示し、明るく照らしてくれています。どんなに苦難な時があったとしてもそのことを忘れず、光の子として歩みつづけていけるよう願っています。