
園長便り2024-19
2025.02.14
「雪遊びで体幹トレーニング」
園長:中村貫太郎
今年の冬は暖かく、このまま春がやってくるのではないかと思うくらいでした。雪が積もってもすぐに溶けてしまうので、園庭もだいぶ芝生が見えるようになっていました。雪まつりの開催も心配されていましたが、先々週あたりから帳尻を合わせるように雪が降り、一気に冬らしくなってきました。帯広では24時間で124cmの雪が積もり、観測史上最多の積雪でニュースにもなっていました。大人にとってはうんざりする雪の量ですが、子どもにとっては待ちに待っていた雪のようです。
園庭に出て園児たちが真っ先に遊び始める場所は、ソリ滑りでもかまくらでもなく、置き場のなくなった雪を集めて固めた、ただの雪のかたまりです。そこで何をしているかというと、ただひたすらよじ登って遊んでいます。ロッククライミングならぬアイスクライミングといったところでしょうか。よじ登っては滑って落ちるということをくり返して楽しんでいます。何かと運動不足になりがちな冬ですが、足の滑りやすい急斜面を登るので、全身の筋肉を使う良い運動になっています。
このような視点から雪遊びを見ると、滑る斜面をよじ登る、米ぞりから落ちないようにバランスを取って坂を滑る、足場の悪い雪の上で鬼ごっこをして走る、スコップで雪に穴を掘って自分が通れるトンネルを作る、大きな雪玉を転がして雪だるまを作るなど、雪遊びの中には体幹を鍛えるのに必要な運動がたくさん含まれています。また、砂よりも形を維持しやすいので、創造的な遊びの幅が広がります。
冬は家の中にこもりがちな季節ですが、ぜひ、ご家庭でも雪遊びを楽しんでみて下さい。