
園長便り2025-06
2025.06.21
「あ~した天気にな~あれ」
園長:中村貫太郎
運動会を一週間後に控えた幼稚園の園庭では、「あ~した天気にな~あれ!」という子どもたちのかけ声とともに、たくさんの靴が空を舞っていました。子どもたちは靴で天気占いをしていたのですが、靴を飛ばす感覚が楽しかったようで、何度も何度もくり返していました。週間予報では運動会当日は曇りのち雨という予報になっていたので、何度もくり返す子どもたちの姿は、まるで「どうにか晴れますように」と願っているかのようにも見えました。
なぜ靴飛ばしが天気占いになったのかには諸説ありますが、一説によると、もともとは、靴ではなく下駄を飛ばしていたそうです。雨を降らせる低気圧が近づき、空気中の水分が増えてくると、下駄に付いている鼻緒が湿って重くなります。このため、鼻緒の重みで、下駄が裏返りやすくなることから天気予測のひとつとなったそうです。
そんな子どもたちの願いが届いたのか、天気予報も少しずつ変わり、運動会当日は心配された雨も降ることなく、ちょうど良い天気の中で運動会を開催することができました。保護者の皆様にもたくさんの種目にご参加いただき、ありがとうございました。おかげさまで楽しい運動会となりました。子どもたちも今自分ができる事を精一杯頑張ることができたのではないかと思います。この体験がまた成長の糧となることを願っています。これからも、子どもたちの成長をともに喜び合いながら見守っていければと思います。