園長便り2025-17
2026.01.19
「タスキをつなぐ」
お正月休み中にテレビをつけると、箱根駅伝の特集番組が放送されていました。新年の風物詩となっている箱根駅伝も、今回で102回目を迎えたそうです。今年は青山学院大学の3連覇が期待されていましたが、最初の1区で21チーム中16位に沈み、素人目には早々に3連覇の夢は絶たれたかのように思われました。しかし、2区、3区と区間が進むにつれて徐々に順位を上げ、なんと5位で往路の最終区間である5区の走者へタスキをつなぎました。

5区を走った黒田朝日選手は、これまでの区間記録をおよそ2分も更新する驚異的な走りで、3分24秒先にいたトップを追い越し、更に18秒の差を付けてゴールしました。2日目の復路も順調にタスキをつなぎ、最終的には10時間37分34秒という大会新記録で優勝し、見事に3連覇を成し遂げました。この大逆転劇には本当に驚かされました。
箱根駅伝は、217.1kmの距離をひとチーム10人で走り、タスキをつないでいく競技です。ひとりでこの距離を約10時間半で走り、タスキを届けることは不可能ですが、10人で分担し、互いに補い合い、タスキをつないでいくことで可能になります。ひとりでは不可能なことも、みんなで力を合わせれば可能にできるのです。それは、園生活において子どもたちに体験してもらいたいことでもあります。
3学期には作品展という行事があります。ひとりでは作り上げられない大きな作品も、みんなのアイデアと力を合わせることで完成させることができます。作品づくりを通して、互いに力を合わせることで生まれる喜びを体験してほしいと思います。
ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。
倒れれば、ひとりがその友を助け起こす。倒れても起こしてくれる友のない人は不幸だ。
コヘレトの言葉4の9(聖書)