園長便り2025-14
2025.11.14
「アドラデー」
園長:中村貫太郎
先日のアドラデーでは、スタッフの石橋さんをお迎えし、谷川俊太郎さんが書かれた絵本『ともだち』を題材に、「友達について考えよう」というテーマでお話をうかがいました。

絵本の中には「言葉が通じなくても友達は友達」「会ったことがなくてもこの子は友達」という一文がありました。友達とは、楽しい時間を共に過ごすだけでなく、困っている時にそっと手を差しのべてくれる存在でもあります。子どもたちは絵本を通して、身近な友達だけでなく、まだ会ったことがない世界中の“遠くの友達”にも思いを広げていきました。

私たちの生活は、たくさんの国の友達に支えられています。たとえば、バナナの多くはフィリピンやエクアドルから、洋服は中国やベトナムから届き、スマートフォンや自転車なども世界の友達が作ってくれています。その一方で、きれいな水が手に入らず病気になったり、学校で学べなかったりと、困難な状況の中で生活している友達もいます。アドラは、そうした国々で医療や教育、水や食料の支援などを行っており、「そういう友達がいるということを覚えてお祈りしてほしい」とお話しされていました。

聖書には「どのようなときにも、友を愛すれば苦難のときの兄弟が生まれる」とあります。私たちは神さまが創られた大きな“地球の家族”の一員として、お互いを思いやり、助け合って生きていきたいものです。
ご家庭でもぜひ、「遠くの友達は今どうしているかな?」とお子さんと
話してみてください。優しい心がいっそう育っていくことを願っています。